50代から始める、シニアダイビングのススメ
老後の趣味としてスキューバダイビングをお考えであれば、50代から、しかもなるべく早く始めることをオススメします。毎年老後の趣味ランキングで上位にランクインする国内・海外旅行にスキューバダイビングをプラスすることで、より充実した時間をお過ごしいただけるのではないでしょうか。
スキューバダイビングは、最初のオープンウォーター講習が大変だとよく言われます。運動不足の方、体力の衰えを感じている方などは特に、このファーストステップが辛く感じてしまうようです。その主な原因は装備の重量にあります。約15㎏にもなるタンクは重く、歩くのが辛いと感じることも。さらに約5㎏のウェイトなども含めた全装備の重量は約40㎏にも上ります。
このようにダイビングでは体力や筋力を要するので、最初のライセンス講習で断念しそうになる方も少なくありません。その一方で、初めは辛いと弱音を吐いていた方々でも、経験を積めばタンクや器材の重さすら気にならなくなります。水中では負荷が少なく適度な運動になるということで、老後の趣味にと続けられる方もたくさんいらっしゃいます。
50代から遅くない!とにかく早く始めて経験を積むことがオススメ
少しでも早く始めることで、より多くの経験を積めますし、それが余裕にもつながります。
シニアダイビングは、セカンドライフとして趣味に没頭したいとお考えの方、ご夫婦で新しいことにチャレンジしたい方などにとても人気があります。また、旅行好きの方が新たな旅の楽しみ方を求めてダイビングを始めるケースもあるようです。年を重ねるにつれて新しい友人を作るのは難しくなるものですが、ダイビングを通して新たな仲間づくりを楽しむのも素敵ですね。
シニア世代にとって共通の関心事は健康面ではないでしょうか。ダイビングを始めると健康に気を付けるようになる方がほとんどです。経験を積んでダイビングに慣れてきたといっても、実際やはり体力があって健康でなければ潜れません。
現実問題として、ご自身の健康状態によっては医師の診断書が必要な場合もあるため、健康であるということはダイビングをするうえで必要不可欠といえます。
ダイビングをするために健康に気を付けるようになり、そしてダイビングを続けることで適度な運動になって体力づくりにもつながる、といった良いサイクルを築けるのが理想の楽しみ方かもしれませんね。
ライセンスのステップアップも必要!
「ダイビングに慣れて余裕が出てきた」「もっと楽しみたい!」そう感じてきたら、次のステップのライセンス『アドバンス』の取得を目指してみてはいかがでしょうか。
アドバンスは、ダイビングで遊びを追求しながらより楽しむためのライセンスで、「ディープダイブ」と「水中ナビゲーション」の2つが必須項目となります。水深18m以上のディープダイビングを楽しめるようになり、浮力調整やナビゲーションのスキルアップにもつながります。
必須2項目の他、20種類ほどのアドベンチャー・ダイブの中から3つを選択して学ぶことができます。例えば写真が好きなら「水中写真」、海の生物に興味があるなら「水中ナチュラリスト」、夜の海でダイビングを楽しみたいなら「ナイト」など、ダイバーにとって魅力的な項目がたくさん!アドバンスがあればダイビングの幅も広がるというわけです。
また、ボートダイビングの講習を受けることができるのもポイントです。海外リゾートのメインスタイルはボートエントリーなので、海外の海も楽しみたいなら取得しておくと役立つかもしれません。
ステップアップすることで、ダイビングに対してゆとりや慣れが生まれてくるでしょう。絶対必要というわけではありませんが、もっとダイビングを楽しみたいという方にはアドバンスがオススメです。
物理的に軽い器材を揃えよう
もしダイビングにハマったのであれば、その時が器材の揃え時です!老後の趣味にしたい、健康維持のためにずっと楽しみたい、アドバンスに挑戦したい、そんな目標があるのなら、器材購入を検討されても良いかもしれません。
ダイビングを続けたいのであれば、年間通して潜れるような環境づくりが大切です。年間を通じ潜る頻度にもよりますが、ダイビングを続けていく以上は器材の存在が欠かせません。絶対条件ではありませんが、自分の器材があればダイビングの経験も積みやすくスキルアップにつながります。
一般的にマスク、スノーケル、フィン、ウエット、ダイブコンピューター、BC、レギュレーター、キャリーバックといったダイビング器材一式で約20kg程になります。器材の必要性を感じられた時、物理的に軽い器材を揃えるのがオススメです。器材が軽くなれば身体への負担も軽減されますし、ダイビング旅行をする際の移動も楽になります。
器材の購入を検討されている方は、ダイビングショップで軽い器材や旅行に最適な器材などの器材案内を受けるのがいいかと思います。また、一度に全ての器材を揃える必要はありません。必要最低限の器材から揃え始めることもOK!器材の必要性や予算を検討し、少しづつ揃えていくのも手段の一つです。
人生100年時代と言われる中、いかにセカンドライフを充実したものにするのかが、これからシニア世代を迎える方々の課題ともいえます。何かに熱中したりハマったり、そんな感覚が大切なのかもしれません。
最後に・・泳げない方でも大丈夫!
ダイビングを老後の趣味にするためには、50代から、少しでも早い時期に始めることがオススメです。早く始めて経験を積み、ゆとりを持ってダイビングを楽しめるようになることが趣味として楽しむには欠かせない要素です。
そしてダイビングが楽しいと思えるようになったら、ステップアップを目指したり、自分の器材で潜ってみたりと、ぜひ新たなことにもチャレンジしてみてくださいね。